境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の特徴と接し方
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境界性人格障害を御存知ですか?
今まで笑顔で会話していたのに
突然切れて手が付けられなくなったり
依存が高く周りの人を巻き込んでしまう精神障害です。
あなたの周りは大丈夫?境界性人格障害の特徴
①それまで冷静だったのに唐突に大爆発をして暴れだす。
②直前まで仲良くしていた人を、突然人格まで不定するような攻撃をする
③人間関係を好きと嫌いでしか判断でき無い
④自傷行為や自殺衝動が強い
⑤一人でいる事を嫌がり他人に依存する
もしこのような行動が何個も当てはまる方がいましたら
境界性人格障害の可能性があります。
境界性人格障害とは
境界性パーソナリティ障害やボーダーと呼ばれることもある
人格障害の一つです。
人格障害は10項目に分けられていますが、
その中でB群に分類されています。
そして患者様の多くが20代の女性です。
境界性人格障害の患者様は人口の約2%です。
その内約80%が20台の若い女性という偏った統計が出ています。
境界線『ボーダー』で感情が変わります。
この人格障害のもっとも大きな特徴は名前の通り
境界線『ボーダー』(好きと嫌いしか無く曖昧な部分がない)ことです。
その為普通に会話している最中にも少しでも嫌なことがあると
突然不機嫌になり感情が抑えられない。
その為直前まで仲良くしていた人に対して
人格まで不定するような攻撃をしてしまいます。
境界性人格障害を見分ける方法
非常に精神が不安定な境界性人格障害ですが、
それを見分ける方法があります。
下記のような行為が複数当てはまる人は
境界性人格障害の可能性が高いです。
①2極思考(2元論的思考)
好き・嫌い。良い・悪い等2つの答えしかありません。
『まあまあ』や『ほどほど』といった曖昧な状態が理解できず、
受け入れることができません。
②対人関係をうまく作れない
対人関係も2極思考が当てはまり、
自分の事を大切にしてくれる良い友人でも
メールの返信が遅い等自分にとって好ましくないことが1つでもあると
嫌いという評価に代わります。
しかもその評価は相手の直前の行動で簡単に変わってしまいます。
依存性が高く相手を何度も試す。
家族や親友、恋人など一度心を開いた相手に対して依存する傾向が強いです。
また自分の居場所を探すように何度も相手を試す行動を取ります。
夜中でも平気で呼び出す、自分以外の人と話すのを禁止するなどといった
行動から始まり、どんどん要求がエスカレートしていき最終的には
実現不可能の要求までするようになります。
③自傷行為
感情の揺れが激しく、衝動的に自分を傷つける事をします。
最も多い行為はリストカットで他には過食・睡眠薬の過剰摂取
といった行為を繰り返します。
特に自分が捨てられる事の不安が強く、
『メールを返さない』『電話に出ない』『行動を強めに注意する』
といった事で自傷行為をしてしまいます。
境界性人格障害との接し方
境界性人格障害は依存する相手を求めて、
何処まで自分を受け入れてくれるか試してきます。
次々とエスカレートする要求に全て答えていっては
周りの人も患者様と共に友倒れになってしまいます。
なので、付き合い方に境界線を決めることが大切です。
例えば『夜は会わない、電話も出ない』『相談は日中のみ』など
明確なルール作りが大切です。
ただし一方的にルールーを突き詰めても患者様は見捨てられたと感じると思います。
ルールを1つ決めるだけでも大変かもしれませんが、
長期的に見ると両者にとって必ずプラスになります。
境界性人格障害と診断された人の80%は20代の女性ということは
逆に考えると30代以降の境界性人格障害と診断されている人は少ないという事です。
つまり境界性人格障害と診断された人でも
年齢と共に症状が無くなると考えられています。
諦めず、ある程度の距離をとって見守ることが一番良い方法です。
境界性人格障害の患者様が一番恐れていることは
自分が見るてられて1人になるという不安です。
近すぎれば共に潰れる
突き放せは衝動で自殺を繰り返す。
なので境界性人格障害の患者様の周囲の人は
見捨てないとい事を分からせて一定の距離で見守る
という事が大切です。
境界性人格障害は一生付き合うといった病気ではありません。
なので、時間がかかるかもしれませんが、
精神科医や周りの人と協力して治療することをおすすめします。
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